思いの輪郭
銀の文字 書けば書くほど 曇ってく しまっておきなよ 金のきらきら
「沈黙は金、雄弁は銀」って言葉、思い出した。
言わなければ、だれもその言葉を見ない。
だから、なにも起きない。
すごい平和。
でも、そしたら言葉はなんのためにあるの?って思った。
自分が言葉を覚えたのは、それを使うためだから。
自分の思ったことは、自分の頭の中で言葉になる。
ならないでぐちゃぐちゃのままの思いもあるけど。
言葉になった思いは、自分の影みたい。
それも自分なんだけど、でもはっきりした姿には見えなくて、ただ黒っぽい一色だけの自分のかたち。
どんな顔してるとか、どんな服着てるとか、細かいことまで影はわからない。
わかるのは、そこに自分がいる、ってことだけ。
時間によって、影はのびたり、縮んだり。
ほんとの自分より影のほうが大きかったり、すごく小さかったり。
自分の思いを言葉にする、って、そういう影みたい、って思った。
影だけ見た人は、私をすごい大きい図体って思うかもしれないし、すっごい小さいやつ、って思うかもしれないし。
影だけ見て、すっごいブスって想像するかもしれないし、女なの?男なの?ってわかんないかもしれないし。
明るいところに立つと影ができる。
外に吐きだす思いは言葉になる。
曖昧だけど、そこにある、って証し。
なんかここにあるよ、っていう輪郭。
金の沈黙、銀の雄弁、自分の言葉の使い方、いろいろ考える。
私はアルミの日記を書こうって思った。
言及されましたって通知でこの記事見つけたけど、短歌の言及はすごい嬉しかった(^_^)
/// クルったウタ日記