ひきこもり女子いろいろえっち

20代ひきこもり系非正規女子のつまんないぼやき。とてもダメな人が書いてます。

快感

ブレーカー アンペア都合の 配分で 私の部屋は 冷房禁止

 

蒸し暑くて寝れないから、またブログ書くー。

 

うちのブレーカーは家の中のが3か所に分かれてる。

私と弟の部屋は同じブレーカーだから、パソコンや他の電気器具使ってると、エアコンは同時に使えない。

弟は大学受験の勉強が大事だから、って、私がエアコン我慢させられる。

 

あんなやつの頭、冷やしたって暖めたって、バカがよくなるわけないのに。

 

 

また仕事の話。

 

ブルータス(仮名)と組んだ日曜の夜勤。

ふたりで、もう梅雨が明けちゃったこと、嘆いてた。

 

もう「夏」だから。

もう「夏」が始まっちゃったから。

今年の「夏」は長そう。

 

「やべえ。まだカノジョ作ってねーのに、もう夏じゃん。今年の夏、どーすんだよ」

ってブルータスが仕事さぼって、レジの中でウンコ座りしてぶつぶつ言ってた。

 

「ミカサ、今年の夏はおまえとつきあってやってもいいよ。俺、今、あいてるから」

って言ってきた。

ブルータスは、バレンタインの時もクリスマスの時も、おんなじこと言ってきた。

 

「今」

じゃなくて、

「ずっと」

カノジョいないから。

あいつ。

 

去年の夏までいたんだけど、フラれてた。

その時、私の携帯にかけてきて、フラれた彼女の悪口を死ぬほど言ってから、マジ泣きしてきた。

ほんとに泣いたから、びっくりした。

どうしていいかわからなくて、

「なんで私に泣くの!やめてよ!男が泣くのうざい!」

って切ったら、アンジェリーナさんに電話して泣いたんだって。

 

他に友達いないのかよ、って呆れた。

ブルータスはそんなやつ。

 

それから、カノジョが欲しくなるとすぐ、私とつきあってやる、って威張る。

 

「デート代、100%そっち持ちなら夏だけつきあってあげてもいいよ」

って私は言った。

 

「ふざんな」

って怒ってきた。

ブルータスとワリカンでつきあうわけないじゃん。

バカらしい。

 

「じゃあ、エッチだけさせて」

って言ってきたから、

「いいよ。1回2万ね」

って言ったら、

「ざけんなよ、オレから金とるの?」

って怒ってきた。

 

したくないから2万って言ってんじゃん。

ブルータスにそんなお金、あるわけないし。

 

夜中にギャルのお客が何人も来た。

お店ん中はすごい香水の匂い。

みんな帰ったあと、ブルータスが、

「ミカサは香水つけないの?」

って聞いてきた。

 

「お店は香水禁止じゃん」

って言ったら、

「普段は?ねえ、香水持ってる?持ってないの?持ってんの?何持ってんの?」

って死ぬほどうるさかったから、

「うるさい」

ってだけ答えた。

 

「香水も持ってねーのかよ。おまえ、女子、じゃねーな。普段、ちゃんと化粧してんのかよ」

ってまだうるさいこと言ってきた。

仕事にはお化粧なんてしてこない。

化粧は禁止じゃないからだいたいの女の人はしてるけど、そよかぜさんもしてこない。

そよかぜさんはスッピンでもモデルみたいに可愛いけど。

 

「ブルータスと組む時には化粧も香水もしないの。もったいないから」

って言い返した。

 

「おまえ、そういうこと言ってるからカレシ出来ねーんだよ」

って言われた。

死ね、と思った。

 

でも、少したってから、ブルータスが悲鳴あげた。

「ミカサ!ミカサ!これ!これ!これとって!!!!」

床を指さして、ほんとに涙目になって叫んでた。

 

見たら、床にゲジゲジがいた。

真っ黒くて足がわしわし生えてて、すごく気持ち悪かった。

 

ブルータスは虫が死ぬほど嫌い。

ハエや蚊でも喚く。

ゴキブリだと絶叫する。

夏は店の中にセミがよく入ってくるけど、その時は発狂してる。

 

こいつは、万引き犯を見かけると、追いかけてぜったい捕まえるぐらい腕力は自信ある。

ヤクザっぽい客や、イチャモンつけてくる客とか来ると、ブルータスは、

「オレを呼べ」

って言う。

そしてほんとに、怖そうな男のお客にも、強い態度で応じてくれる頼もしいやつ。

 

ブルータスと次郎君は腕力に自信がありすぎるから、強盗が来るのを楽しみにしている。

ぜったいやっつけてやる、って。

だから、店長は、ブルータスと次郎君と組んだ時は、強盗はどうでもいいからふたりが強盗と戦わないようにおさえてくれ、ってみんなに注意してる。

 

それぐらい強いのに、ブルータスは虫がダメ。

笑えるほどダメ。

 

私が見たこともないゲジゲジだったから、私も少し気持ち悪かった。

でも、ブルータスがほんとに絶叫しだしたんで、仕方なく箒で店の外に掃きだそうとした。

だけど、掃いてもぜんぜん動かない。

 

死んでると思って目を近づけてよく見ると、ゲジゲジじゃなくて、さっきのギャルのお客が落としてったつけまつげだった。

 

「これ、“つけま”じゃん」

って私が笑ったら、

「マジかよ。おまえ、女子のくせになんですぐ“つけま”ってわからないの?」

ってバカにされた。

 

「つけま、を怖がってたくせに」

って私が言い返したら、

「フツーのジョシなら一目でそれがつけまってわかるだろ。おまえ、女じゃねーの?」

ってまだバカにしてきた。

 

「ミカサもつけまぐらいしてこいよ」

って言われたから、

「いーよ。今度ブルータスと組む時、目にゲジゲジつけてきてやる。そしたらエッチしてあげてもいーよ」

って言い返した。

 

「おまえってほっんと、ジョシじゃねーな」

って言ってきたから、

「虫ぐらいでマジ泣きするブルータスも男じゃないよね!」

って言い返した。

 

勝った。

 

こういう時、女として勝っていいのかわからなかったけど、勝った。

 

カトリーヌさんには負けない自分がなんか悲しかったけど、ブルータスに勝った時はものすごく快感だった。