私のいる世界→追記の記事2つあります
ひくい道 そこを歩くよ わたしたち 高い土手の向こう 見たことなくても
- 作者: 山内マリコ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/08/24
- メディア: 単行本
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コメントで教えてもらったこの本、買った。
表紙がすごい好き。
最近のいろんなお店で起こるおバカな事件とネットの炎上のことで、いろいろ記事読んだ。
「低学歴の世界」って言葉が一番心に残った。
この言葉みた時、自分の居場所ってすとんとわかった気がした。
私はその世界にいるから。
はてなの中で感じてたなんかの違和感って、私ははてなの空気と違う「低学歴の世界」の人間だからなんだ、って思った。
私もそうだけど、私の友達もだいたい「低学歴の世界」の人間。
高校卒業してない子もいるし、義務教育の時だってまともに学校に行ってない人もいる。
私も学校はちゃんと行ってないひとり。
卒業はしたけど、在学中、真面目に登校してない。
いろいろ理由はあるけど、先生にも親にもほんとのこと言ってない。
私や友達も底辺の学校でいろいろあるけど、底辺の学校に通う生徒って、家も底辺が多い。
先生だって教育熱心なのなんてぜんぜんいなくて、私の担任だった女の先生は保護者がこわくて生徒に敬語つかってた。
いじめもフツーにあった。
そのいじめは、中学や高校になると、セックスがからまる。
ただの無視とか、いじられるとか、そういうんだけじゃない。
女子は学校の中でフェラさせられたりレイプみたいなことされる。
それも男子がするって時ばかりじゃなくて、女子同士のいじめで、男子の味方つれてきて、その男子がいじめられてる女子にいろいろやってくる。
先生が知ってる事件もあるけど、ちゃんと助けてくれたことなんてない。
先生の保身で見て見ないふりされたり、脅されたとしても最後は同意でしてるなら強制じゃない、って被害者の女子のほうが悪いことにされたり。
それに保護者が文句言ってくれるわけでもない。
保護者もDQNが多いから。
いじめられた子の家にいじめたほうの親が怒鳴りこんだってこともあったし。
学校もそういうのは、どっちもどっちだから、って、喧嘩両成敗みたいに片づける。
高校の時は、学校の中でハーレムができてた。
すごいブサイクデブの男子に、なんでか女子がいろいろ媚びて、それでえっちさせてあげてた。
なんであんなブサイクデブとえっちできるのかわからない、って女子もいたけど、そのデブはいつも女子を何人も自分のとりまきにしてて、何人も妊娠させたりしてた。
先生たちもそれ知ってたけど、なんであんなデブがモテるのか、って笑ってただけで、ハーレムの異常性ってだれも問題にしなかった。
私もハーレムにいれられそうになって、それ拒絶してにげまわったほうの女子だけど、フツーの「モテてる」っていうのと違うから。
でも、脅されてる、っていうのも違う。
そのハーレムデブは家もDQNで、べつにお金持ちってわけでもない。
男子はほかにたくさんいたし、ハーレムデブよりぜんぜんカッコいい男子のほうが多いのに、ハーレムデブのとりまきになる女子って、なんでか女子の中でも可愛い子が多かった。
別にドラッグ絡みとかってのじゃないし。
フツーにモテるような女子たちが、ほかの女子ととりあうとかじゃなくて、そのハーレムデブを共有してた。
そういう女子たちの心理って私とかほかの友達はわからなかったけど、なんか異様だった。
私とゴスちゃん(ゴスロリファッションが趣味な子)は、今もまだハーレムデブに狙われて、すごいしつこくつきまとわれてるけど、ゴスちゃんも私も死んでもあんなデブとえっちしたくないから。
フツー、ぜったいそう思うのが当たり前、ってぐらいキモいデブなのに、なんでかハーレムはまだ続いてる。
アパートに女子何人かと一緒に住んでる。
その中の2人の女子はそのハーレムデブの赤ちゃん生んでる。
ハーレムデブはまともに働かないで、女子たちがいろいろバイトしてる。
それなのにハーレムデブは時々私のバイト先まで来て、
「ミカサ、結婚しよーよ。オレ、まだ独身だから」
とか、へらへら笑って言ってくる。
ゴスちゃんもいつのまに職場バレてて、やっぱりハーレムデブが来て迷惑、って言ってる。
すごいキモい。
でも、底辺って、こういうのが、ほかの人にはあまり「キモい」って問題にされない。
フツーじゃない常識が、底辺にある。
それって、その子の問題とかじゃなくて、親の常識がもうおかしい家、とか、そういうのごろごろある。
私はこういう世界で学生やってたから、ちゃんとしたまともな学校って知らない。
次郎君とかリセット君とかアシモス君とか、私の学校にはぜったいいなかった優秀な世界の人たち。
こういうの、エリートっていうの?
ブルータスは学生の時から底辺知ってるから、感覚的に私に近い。
ネットで犯罪告白して炎上したDQNたちはインターネットがわかってないって批判もされてるけど、そもそもインターネットなんて誰も教えてくれない世界だから。
私は学校にまともに行ってなかったから、もしかしたら学校で少しはやったのかもしれないけど、でも私自身は、インターネットなんて学校で習わなかった。
だから私の友達もだいたいインターネットなんて知らない。
ミクシィやフェイスブックは知ってても、インターネット、っていうのは知らない。
携帯やスマホでケータイ小説読んだり日記書いたり写真載せたり動画見たりコメント書いたりしてるけど、でも、インターネット、って知らない。
自分が使ってるのがインターネット、ってこと、知らない。
使ってるのは、携帯だし、スマホだし。
パソコン持ってない人多いし、インターネットはパソコンでやるものだと思ってる。
スマホだって、うちの職場のおばさんたちは、それがなにかちゃんと知ってない。
ガラケーって言葉も知らない。
パッカンのケータイ、って言う。
ケータイの前にピッチがあった、と思ってる。
それと、こんど機種変する時は、アイフォンとアンドロイドとスマホとアイパッド、の中から選ばなくちゃいけないと思ってる。
その4つは、「アイフォン=ソフトバンクの薄型ケータイ」「アンドロイド=ドコモの薄型ケータイ」「スマホ=auの薄型ケータイ」「アイパッド=アップルの大型アイポッド(音楽聞いたり動画みる専用機械)」って思ってる。
うちのほうの電波はauが最強だから、「こんどはスマホにするしかないね。ほんとはアンドロイドがいーのに。スマホよりアンドロイドのほうがいろいろ便利って聞くけど。アイフォンはあの犬が好きじゃないから」って言い方する。
こういう大人が、家で子供にインターネット教えれるわけないから。
職場で、SNSの注意って上から通達文書で来た。
SNSに書いてはいけないこと、が具体的に書かれてる。
それにぜんいん、誓約の署名させられた。
次郎君とかアシモス君はそれ見て、
「SNSだけ?ほかはいーの?」
ってバカにして笑ってたけど、その意味は店長だってわかってない。
親も学校もインターネットがなにかって教えてくれない底辺の子供は、インターネットっていうのをどこで覚えられるのか、私にはわからない。
私は、今はもうやってないけどずっと前、叔母さんが自分で無料ゲームを作ってゲームサイトっていうのをやっていたから、それで遊ばせてもらうようになった時から、少しずつ、インターネットのこと教えてもらった。
叔母さんの掲示板にゲームの感想書いた時、本名で書いたから、これは叔母さんだけに見えるんじゃなくて、誰からも見れるから書く内容に気をつけてね、って教えられた。
その時、ハンドルネームって教わった。
そのあと、ちょっとだけ通ってた塾の先生からも教わった。
わからないことはネットでどうやって調べればいいか、ってことも教わった。
私の高校は、パソコンの授業で、パソコンフリーズさせた人は、使用禁止にされた。
私もしょっちゅうフリーズさせたから、おまえはもう触るな、ってやらせてもらえなくなった。
フリーズってなにか、フリーズってどうやったら直せるか、そういうことはぜんぜん教わらなかった。
そういう学校で、どうやってインターネットおしえてもらえるのか、私の体験ではわからない。
みんな、いろいろ友達とSNSとかはやるし、そのやり方はおしえあうけど、その「友達」の中にだれも「インターネット」を理解してる人がいなければ、その友達はみんな、自分たちはインターネットはしてない、って考え方になる。
私の通ってきた学校は、いろんな常識がずれてた。
ずれてることに、学校出てからいろいろ気づいた。
高校の時にハーレムなんてあって、それをまわりの大人が知っても放置してたのは、今ならそれ「異常」って思う。
でも、高校の時はそのハーレムを作ってるデブの親も、ハーレムに入ってる女子の親も、それを大問題にしなかった。
アイスケースにはいるな、って教える親は、どんな世界にもいるわけじゃない。
それを知らないまま育ったDQNが、社会でDQNなことして、炎上してすぐきびしい制裁受けるけど、常識をおしえてくれない大人たちの世界がそのままなくならないんなら、その世界でこれからもDQNが次々育つと思う。
「低学歴の世界」って言葉は、すごいうまくいいあらわした言葉だと思った。
でもそこに属してるのは、低学歴の子供たちだけじゃないから。
「低学歴の大人」や「子供を低学歴にする大人」が作ってる世界に育った子供たちが低学歴になる。
常識をおしえてもらえなかった子供たちが、その子供たちだけの常識作る。
それで、この「低学歴の世界」を、そうじゃない違う世界と切り離さないで、って思った。
(特定のブログの人にじゃなくて、不特定多数に向けて、です)
どこかでパイプ繋げて。
それじゃないと、いつまでも、ちゃんとした世界に入れなくて、この世界に取り残される人がたくさんいる気がした。
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このあとで追記として、別の記事に続いています。
(8/10) 自分の言葉力
(8/12) 自分のブログの反省→コメントのこと追記(→「低学歴の世界」という言葉の引用元について)