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ひきこもり女子いろいろえっち

20代ひきこもり系非正規女子のつまんないぼやき。とてもダメな人が書いてます。

三度目の仏

欠けた月 夜空に傾き それみる人の世界も傾き すべり落ちてく

 

この前、仕事から帰ってきたお父さんがものすごいキレてた。
みんなそれほってたら、
「オレが怒ってる理由わかるか」
って、わざわざ私のとこに来て言ってきた。


理由聞かなくちゃいけないのめんどくさいー、って思ったけど、聞かないと悲しがるからねー。
しょーがないから、
「なんで怒ってんの?」
って、聞いた。


そしたら、段ボールの薄い箱見せて、
「これどこにあったと思う?」
って、また質問形。


こーいう会話ってすごいめんどくさいよねー。
いちいちなぞなぞにしないで一回のおしゃべりでまとめて、って思う。


「知らない」
って言うと、またムッとしてしつこく「あててみろ」とか言いそーだから、
「どこ?」
って聞きかえした。


そしたら、
「これはなー、玄関のとこのなー」
って、あっさり答えを怒りながら語ってきた。

お父さんは、その日届くはずの荷物を待ってたのにぜんぜん来なくて、気づかないうちに来てたのかもって、なんどもポストや玄関ドアに不在票が入ってないか覗いたりしたんだって。


でもぜんぜんなにも来なくて、出かけなくちゃいけなくなったから、ギリギリまで待って受け取りは諦めて出かけたんだって。
だけど帰ってきてから、玄関のとこに置いてある物入れ(大きいプラスチック製の上ブタがついてる箱で、ここに自転車の空気入れとかいろいろ入れてるの)に自分の道具いれよーとしたら、その中に荷物が入ってたんだって。


だけど、どこにも不在票とか、ここに入れたお知らせの紙とかはないんだって。


「うん」
って、お父さんの話が終わったから、私は頷いた。
それで話は終わったと思ったから。


でも終わってなかったからねー。


「どーいうことだよ」
って、私にまた質問形。


「そこに配達したってことでしょ」
って、私が言ったら、
「はあ?ふざけろよ。オレはそれで怒ってんだ」
って、私に怒ってきた。


「なんであんなとこに入れてくんだ?それも黙って。おい、だいたい、受領印はどーなってんだ。だれか押したのか。勝手に押したのか。こんな配達があるかよ」
って、ものすごい怒りながら私に言ってくるけど、私に怒ってもしょーがないじゃん。


っていうか、それ、怒ってもしょーがないことだから。


だから、
「あるよ」
って答えた。
そしたらお父さん、もっと発狂した。


そしたらソファで映画見てたお母さんが、
「そんなことで怒ってるのは素人だよねー」
ってお父さんに言って、それでまた映画に戻った。


「あの人の言ってる意味がわからない」
って、お父さんは頭に「?」飛ばしてる感じで私に聞いてきた。


うちのほーは、もー、ずーっとお前から、いろんな会社の配達がいー加減すぎてる。
郵便も民間の宅配便もいろいろ。


最初は某社だけだった。
お母さんがネットで定期的に買うものができたんだけど、最初の配達の時、家にだれもいなくて不在票が入ってた。
持ち帰ったっていう紙じゃなくて、玄関のとこの物入れに入れた、っていう報告。


それも受領印がいる配達のものだったから、その時のお母さんはお父さんみたいに怒ったんだよね。
お父さんみたいな発狂の仕方じゃないけど。
それで苦情っていうか、受領印はどーなったのかって問い合わせしたの。
そしたら、その電話窓口の人は、手渡ししないで勝手に不在BOXでもないとこに入れるなんてとんでもないことだ、ってものすごい謝ってきて。


だからお母さんは、勝手に置いてったのも問題だけど、受領印を勝手に偽造することはぜったいにやめて、っていう苦情を告げた。(フツーに冷静な口調で)


その後、またおなじ会社でおなじ配達員でおなじ荷物の配達があった時、こんどは、玄関のとこの物入れに入れました、っていうメモが玄関のインターホンのとこに貼りつけてあった。


その時もお母さんがそれ発見して、シフト明けで寝てた私に、
「ちょっとー、これー、見てー」
って騒いで。


しょーがないから私も見に行ったけど、そんなとこに貼ったら訪問してきた人たちに知られちゃうじゃんねー、ってものすごい呆れた。


なんで私が受け取らなかったのかって聞かれたけど、私は寝てたし。
「ずっと遠い世界でピンポンが聞こえたけど、すっごーい遠い世界だったから」
って言い訳した。


お母さんが、めんどくさそーにまたそこに電話して、この前の時の苦情から説明した。
(ぜんぜん激怒した口調じゃなくて)
それがまたおなじことされた上に、みんなに見えるとこに置き場を書いたメモ貼っていくのがわかんない、って苦情言ってた。
そんなメモはドアポストにいれればいーのに、って。


そしたら電話の人はものすっごい謝って、二度とないよーにする、って言ったんだって。
でも前の苦情の時もおなじセリフ言ったらしいから、
「その二度目が起こったんですよ。三度目はないよーによろしくおねがいしますね」
ってお母さんは電話を切った。


なんかいい加減な仕事する会社だよねー、ってお母さんと私はそのあと、そこの配達の悪口を言ってた。


だけど、その三度目が起こったからねー。
苦情なんてなんの意味もないぐらい、笑えるぐらいおなじことされたの。


お母さんが、
「ミカサ。これ見て。またおなじ。笑うよね。またおなじなの」
って、ものすっごい笑いながら呆れてた。


「えー。またおんなじことしてんのー。あー、配達員もおなじだー。しんじれないー」
って私もものすっごい呆れた。


さすがにメモは見えるとこに貼らなかったけど。
っていうか、どこに入れたとかっていうメモすらこんどはなかった。


配達員自身がぜんぜん改善する気ない大物なのか、配達員にぜんぜん伝わってない体制ないのかわかんないけど。


お母さんがこんどは苦情の電話をしよーとしてなかったから、もーめんどくさくなってるんだと思って、
「私から電話しとく?」
って、聞いたら、
「仏の顔も三度って言うじゃない。あれの反対もあるね。三度もされたらだれでも怒る気がなくなって仏になっちゃうよね」
って、苦情の電話をいれる気がないぐらい、お母さんが解脱してた。


それからそこはいつも勝手に物入れにいれていくのが当たり前になって、メモも残していかない。
そしたらそのうち、ほかの会社もだんだん、不在配達がちゃんとしなくなってって、なんでかおなじよーに玄関の物入れに勝手に入れていくよーになった。


お母さんは、おなじことする会社にもー苦情もいれなかった。
ほんとは苦情いれたほーが、こーいういい加減な配達が改善されると思うんだけどねー。


でもお母さんは解脱したまま、黙ってそこから荷物取り出して、
「考えたら再配達の連絡したりハンコも押さないで荷物受け取れるんだから便利ったら便利だよね」
って言ってた。

 

そのうち、家に人がいる気配しても、黙っていきなりそこに入れてったりしてたし。

 

「これ、宝石とか送られてきたら、やばいよねー」

って私が言ったけど、うちに宝石が送られてくることなんてあり得ないから、そんな心配は必要なかった。

いちおう、クール便はちゃんと手渡し配達されたから、その時はものすごいサービスがいい会社に思えて、なんか幸せな気分になったし。

当たり前のサービスなのに。


だから私も弟もネットで買ったものとか、ぜんぜん配達来ないなー、って思うと、玄関の物入れ開けて、そこに荷物が放りこまれてると、
「あ♡あった♡」
って、ハートな気分で受け取ってる。


私も弟も荷物受ける時だけ解脱する体質になった。


お父さんはそーいう時に家にいなかった人だからねー。
だからまだ煩悩にまどわされてる素人。


「こんどから玄関のあの物入れ覗けば、そこにたいてい入ってるよ。だいたいあの中に配達されるから」
って、私が教えてあげたら、
「は?それでいーのか?おい、そんなんでいーのか?」
って、まだ納得いかなくて怒ってた。


そしたら弟が、
「そーいうもんなんだよ」
って、すっごいさめた悟りの一言を放って部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 


Sam Smith - Stay With Me (Official Video) - YouTube

 

This ain't love,It's clear to see
But darling,Stay with me

 

 

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