ひきこもり女子いろいろえっち

20代ひきこもり系非正規女子のつまんないぼやき。とてもダメな人が書いてます。

おばさんテロ

地面には ケヤキの枯れ葉 早くない? セミ鳴いてるし 季節がヘンすぎ

 

お客さまからの苦情や要望を書きとめるノートがあるけど、うちはその時受けつけた人が書いて、従業員たちが読んだサインしたら、それでおわり。

そのノートは使い終わると、テキトーにどこかに放り込まれて、それでおわり。

 

注意事項の賞味期限って、ノートでみんな確認した時から一週間ぐらい。

それすぎると、特におばさんたちはすぐ忘れて、注意を守らなくちゃいけないことを守らなくなる。

 

おばさんたちは、若いバイトは仕事ができないとか、仕事なめてるってすごい言うけど、うちの場合、おばさんたちのほーが仕事なめすぎ。

 

なんで「注意事項」をずっと守れないかって考えてみた。

それは、なんで「守らなくちゃいけないか」ってことを、おばさんたちは理解しないからだと思った。

 

最近、うちは職場の雰囲気が一気に悪くなってるから、苦情もすごい増えた。

その苦情がいろいろばらばらに書かれてるノート見てて、なんとなく気になって、今までの苦情ノートも見て、その苦情の発生時間帯を書き出してみた。

 

そしたらほとんど、おばさんたちの時間帯の苦情だった。

 

夕勤は高校生のバイトが中心で、バイトはじめてっていう子も多いから、この時間帯がいちばん質が低いと思ってたけど、いちばんひどかったのは昼間の時間帯だった。

昼間はベテランのおばさんたち中心の時間帯。

 

カトリーヌさんとかおばさんに名指しで来た以外は、夜勤がいちばん優秀。

 

売り上げが落ちてるっていうのも、早朝から昼勤の間がいちばんひどいっていうし。

この時間帯の苦情って、ほんとにお客さんがホンキで激怒するのわかるー、っていう苦情が増えてる。

 

お金がからむ苦情とか、接客態度の苦情とか、店内の状態の苦情とか。

 

苦情がくる従業員もだいたい決まってて、似たよーな苦情がおなじ人にきてる、っていうのも結構ある。

 

そーいう苦情は、だれに来たとかは書かないで、ぜんたいの問題としてノートに書いて、ぜんいんがテキトーに読んでサインするだけだから、苦情受けた本人は自分のことってわかってない時もあるし、あまり自分の問題って考えてなかったり。

 

袋に商品入れ忘れ、のミスのランキング1位はカトリーヌさん。

たいらなレジ台にカゴから出した商品を、なんでそんなに入れ忘れるのかわかんない。

 

でも一緒に組んだ時見てると、ほんとに目の前にある商品入れ忘れてるし。

なんども入れ忘れてるんだから、自分で気をつければいーのに、気をつけよーって思ってないから、おなじことバカみたいに繰り返す。

 

「二度とお宅に行かないから」

っていうすごい苦情が最近、何件もきた。

この1~2年で、近所にいろんな系列のこーいうお店がすっごい出来たから、お客さんも選択肢が増えて、ガマンして買い物しなくても済むよーになったし。

 

売り上げが落ちてるって、こーいう「二度と行かないから」っていう苦情が増えてるのと関係してるんじゃないの?って思った。

 

この前も、夜勤でだいたい毎晩、3000円ぐらい買い物してくれる常連さんから苦情来たし。

これは夜勤に対して、っていう苦情とは違った。

 

この常連さんは、いつもいろいろ買い物して、それからタバコを買ってくれる人。

そのタバコが何回か立て続けて、「品切れ」だったんだって。

それで、私が入った時、とーとーキレちゃって、

「お宅に何年も来て、オレがどのタバコ買うかちゃんとわかってるはずだろ。そのタバコを仕入れないっていうのは、オレはもう来なくていーってことなんだろ」

って怒鳴られて、いろいろ商品いれたカゴをレジにバン!って叩きつけて出てっちゃった。

 

慌ててそのお客さんを外まで追いかけて、お詫びした。

「タバコの担当者(昼間のおばさん)に、お客さまのご利用のおタバコ切らさないよーにちゃんと申し伝えますから」

って言ったけど、

「この前からそー言ってて、ぜんぜん入れないじゃないか。こっちはこんな夜中にほかはまわりたくないんだよ。タバコ欲しくて、それでついでに買い物してるだけだったんだから、タバコはこれから※※(近くの違う系列のお店)で買うから。あっちに移ったら悪いと思ってたから、こっちで買い物してやってたのに」

って、すごいキレたまま帰っちゃって、それでほんとーにもー来なくなっちゃった。

 

それ、アンジェラさんに言ったら、

「そんなこといっても、こっちも仕入れの都合ってあるからねー。客ひとりに合わせてらんないでしょ」

って。

苦情は聞いてたのに、仕入れの担当に伝えてないの、それでわかった。

 

「でもあの人、毎晩何千円も買ってくれた人ですよ。こーいう店で一回に何千円買ってくれるって、すごいありがたい常連じゃないですか」

って言ったけど、

「そんなの関係ないよー。いちいちお客の都合に合わせてらんないから」

って言い返された。

 

「だからうち、売り上げ落ちるんじゃないですか」

って私も言い返したけど、

「ひとりぐらい減っても関係ないから」

って。

 

その、「たかがひとり」を、ひとりずつ減らしていったから、売り上げ落ちたんじゃないの?

 

ガム1個しか買ってくれないお客さんでも、そーいうお客さんがいろいろ来て、お店の売り上げになるんじゃないの?

「たかがひとり」のお客さんはどーでもいー、っていう考えって、結局、お客さんなんてだれもどーでもいー、ってこととおなじだと思う。

 

「たかがひとり」のお客さんを大事にできなかったら、お店のお客さんだれも大事にできない、って思う。

 

でも、その常連さんが怒った話は、おばさんたちのあいだでは「どーでもいー」事件になってた。

店長にもそのこと伝えたけど、店長は、

「お客さまからの要望はちゃんと担当者に伝えること」

って言っただけだった。

 

だからみんな、その注意が書かれたノートにテキトーにサインして、それでおわり。

 

毎晩毎晩3000円の買い物してくれてたお客さんがもー来ない、ってことは、「大事件」にならなかった。

 

そのおじさんは、毎晩買い物に来た時、レジの人といろいろしゃべっていく人だった。

「ここは感じがいー人と悪い人がいるね」

って言ったこともあった。

 

私とか男子たちは、そのおじさんとよくおしゃべりした。

おばさんたちにはあまり好かれないタイプの男の人だったから、たぶん、感じの悪い接客したのはおばさんたちだと思う。

 

私たちだって、おしゃべりが好きだからした、っていうんじゃないし。

夜中来るお客さんの中には、だれかとしゃべりたい、っていう人もいる。

それで一晩になんども来て、レジで立ち話していくおじさんとかもいる。

 

「あのおじさん、おしゃべり好きだよねー」

って、次郎君やブルータスたちと言うことあるけど、そのお客さんはそれだからうちに来る、ってわかってたから、私たちはヒマだとおしゃべり相手になってた。

 

そーいうことしてても、それを壊す従業員がいれば、おしまい。

 

うちのおばさんたちってバカじゃないの?

って思うのは、自分のお給料がどーやって発生してるか、ぜんぜん考えてないおばさん多いから。

 

おばさんの時間帯にいろいろ発生してる苦情は、どれもこれから改善できる。

改善しないと売り上げなんてあがらないし。

っていうか、今の常連さんたち、これからも減らすことになるし。

 

でも、そーいう危機感、おばさんたちはぜんぜん感じないで、時給が下がった文句ばっか言ってる。

 

オーナーがもううちを閉店させたがってるの、わかる。

私は、閉店までいよーかなー、って思った。

 

ひとつの店がどーダメになっていくか、見れるから。

せっかく、地元でちゃんとやれてた店が、どんなふーにダメになっていくのか、見てみたい気がするから。

 

若いDQNがやるすごいバイトテロで潰れるんじゃなくて、フツーの主婦の「仕事なめてる」穏やかなテロで潰れていく店、って感じ。