ゴハン食べてる時は読まないでください、って日記
暑すぎて アイスコーヒー 買ったけど すぐ氷溶け ただのコーヒー
朝勤だと思って出勤したのに、シフトに入ってなかった。
すぐ帰ろうとしたら、店長代理の人に見つかって、
「ちょうどいい時に来た♪」
って、トイレ掃除させられた。
どこかのおじさんがガマン出来なかったみたいで、男性用の小便器のとこにウンコしてた。
時々、こういう「場所違い」の事件が起こる。
それを最初見た時は、信じらんない、と思った。
こんなこと出来る神経が。
座れるトイレが空いてなくてガマン出来なかったのはしょうがないと思うけど。
でも、どうしてもやっちゃうなら、せめて自分で捨ててけよ。
って思った。
今はもう慣れたけど。
トイレの汚れって、ほかにも、死ぬほど信じらんない状態のがある。
フツーの座る便器で、便座の後ろにウンコが乗っかってるのとか。
「なんでこんなとこに出すの?」
って、その人、背中に肛門あるのかよって思ったけど、
「ギリギリまでガマンしてたから、パンツおろした瞬間、座る前に噴射しちゃったんだよ」
ってアンジェリーナさん(仮名)が推理した。
座る便器の前の床がびしゃびしゃに濡れてる時がある。
オシッコで。
「じゃあ、これは座ってオシッコしようとした男の人が、自分の下に向ける前に放水しちゃったんですね」
って、私も推理出来るようになった。
「そーだね。きっとおなか壊してて後ろに気をとられて前をおさえるヒマなかったんだよ」
って、アンジェリーナさんは男のトイレに詳しい。
でも、なんで、トイレ汚したら、そのままで帰れるの?
自分の排泄物、そのままに出来る神経が私にはやっぱりわからない。
こういう人って、自分ちのトイレ汚したらどうしてるの?
一番すごかったトイレ事件は、カトリーヌさん(仮名)と組んだ時だった。
男の人が、詰まってるトイレでウンコしてった。
詰まってたから流れなくて、そのままぷかぷかさせて帰った。
そのあと、カトリーヌさんがトイレに入った。
すぐに私を呼びながら出てきた。
「ミカサ、トイレ詰まってる!」
その時、私はレジでお客の応対してた。
レジには何人も並んでたし。
でも、ずっとそこで、
「トイレ詰まってるんだよ。どうにかして」
ってカトリーヌさんが言い続けてた。
「発見した人がやってください。私、今、レジやってるし」
って言ったら、カトリーヌさんがどすどす足音たててトイレに戻った。
それからまたカトリーヌさんの叫び声が聞こえた。
カトリーヌさんは、トイレが詰まってるのに、ぱこぱこするやつを使わないで何度も水流し続けたから、便器から床に溢れだしてた。
それもぷかぷかしてるウンコも一緒に。
バカなの?
って、私はウンコが転がってる水浸しの床見て、カトリーヌさんに死ぬほど呆れた。
「ミカサの言うとおりにしたらこうなったんだから、ミカサがなんとかして」
ってカトリーヌさんが怒った。
「詰まってるトイレで水流せなんて、私、言ってないですよ」
って言ったけど、カトリーヌさんは、
「私は知らないから!ぜったいやらないからね!私が詰まらせたんじゃないから!」
って怒鳴りながらタバコ吸いにどこかに出ていった。
よく見たら、便器の中に何か商品の箱が詰まってた。
万引きだと思う。
商品をトイレに持ち込んで、中だけ抜いて、箱を流そうとしたんだと思う。
それ取れば水は流れると思った。
でも、ウンコ水は便器にいっぱい。
床もびしゃびしゃ。
会社の上からは、トイレの排泄物の汚れは、ぜったい素手で触ったらいけない、って通達が来てた。
ノロ予防で、排泄物で汚れたトイレの消毒方法の指導もあった。
指導のチラシ見ながら消毒水を作った。
しょうがないから、私は大きなゴミ袋を一枚、首のとこに穴あけてかぶった。
水撥ね防止。
それからゴミ袋で足や腕を一本ずつ覆った。
トイレから店の外まで段ボール敷いて、外に出ていく時はその上を歩くことにした。
それで段ボールを濡れた床にも敷いて、一番古いモップで床の水分吸ってった。
レジ袋でウンコも拾った。
便器に近づけたので、ゴミ袋で全部覆った腕を便器に突っ込んで、詰まってるもの取った。
それで水流した。
ウンコも流した。
水が垂れないようにトイレの中で段ボールやモップをゴミ袋に入れて、段ボールの道通って外に出た。
外の水道でモップを一旦洗った。
またトイレに戻って、そのモップでもう一度床を拭いた。
そのモップは捨てた。
それから作った消毒水でトイレ中消毒した。
他を汚さないようにまた段ボールの道を通って外に撤退して(道にした段ボールは拾いながら)、そこでかぶったゴミ袋とかもぜんぶ取って捨てた。
それから外の水道で、自分の手足の消毒した。
それからトイレにまた戻って、消毒水の換気を充分にした。
芳香剤のボトルも手に持って振り回した。
そうすると匂いがばらまかれるから。
最後に、アルコール剤でもう一度便座とか人が触るところを拭いた。
終了。
この徹底掃除が伝説になって、私は「ウンコ掃除のプロ」ってみんなから言われるようになった。
悲しい。
もう、お客のウンコ見ても動じなくなった自分の神経も、女として悲しい。
今朝も、
「こういう行儀の悪いおケツって信じらんないですよね」
ってぷりぷり怒りながら、レジ袋でウンコ掴んで、座る便器の方で流した。
ちゃんと汚れた小便器も全部綺麗にしてから消毒もした。
「すっばらしいウンコさばきだね。プロだね。これで食べてけるよね」
って店長代理からすごく褒められた。
ウンコさばきなんかで食べていきたくない。
帰りにアイスコーヒーおごって貰った。
ウンコ代。